コンサート・イベント

 ウィレム・ブロンズ  Willem Brons

オランダ出身の名ピアニスト。
その内面的な表現の深さは比類がない。

アムステルダムで、カレル・ヒルサムにピアノを、ピート・ケイにオルガンを師事。
その後、ジュネーブ音楽院で、ルイ・ヒルトブランに師事。満場一致の一位特賞で卒業。
同時にパデレフスキー記念フィリピネッティ賞を受ける。

ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団、ロッテルダム・フィル、ロンドン・フィル、
スイス・ロマンド管弦楽団との協奏等、世界各地でリサイタルを行う。
最近では、アムステルダムコンセルトヘボウホールにて、2000年5月にバッハの平均律第1巻の全曲演奏会を、
2004年6月には平均律第2巻の全曲演奏会を実施し大成功をおさめている。

バロックからロマン派にかけての広いレパートリーを擁し、ピアノ・フォルテにも造詣が深く、
ジョス・ファン・インマゼールがアントワープで主宰している「アントワープピアノ音楽祭」にも招かれている。
また、オイゼビウス・クリングを主催し、リサイタル、室内楽の演奏会でも精力的な活動を行っている。
日本では、Nimbus、日本クラウンよりシューベルト、ベートーヴェン等のアルバムがリリースされている。

一流の演奏家であるとともに、アムステルダム音楽院教授で教鞭を取り、オランダピアノ教育者連盟の会長も務める。
1995年からアムステルダムでマスタークラスを毎年夏開催。
またモスクワ市内2校の音楽院やヨーロッパ各地から招かれてのマスタークラスも開催している。

日本には1982年に初来日し、コンサートに加え、
東京芸術大学、桐朋学園、洗足学園等日本各地の音大にて公開レッスンやレクチャーを行う。
2001年5月は教育連盟をはじめ、仙台国際コンクールの審査のために来日。
2002年3月、教育連盟で招聘され、名誉会員となる。
2003年4月には音楽家・演奏家としてオランダ女王より勲章を授与された。